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日常に刺激を与えたいとき

  • 著者:林 真司
  • 投稿日:2019年5月14日
  • 更新日:2020年2月5日

 

 みなさんこんにちは。紀のファームの林です。だんだん気温が上がってきて、暑く感じる日が多くなってきましたね。梅雨の足音が聞こえて来始めた感じがします。

 

 今日ご紹介する書籍は少しベタですが、『夢をかなえるゾウ』(水野敬也著)です。

 

 この本は、見た目がゾウである神様が主人公の男性を成功するように教育していくストーリーなのですが、その内容が現代を生きる私たちにもぴったりのもので、なるほどなあ、思うことが多い内容になっています。また、神様のまさかの関西人キャラクターがとても個性的で神様であると感じさせないところが、さらにこのストーリーにインパクトを与えているような気がします。少し前の本ですが、有名になるだけあって、読んでいて飽きないし、ストーリーがとても面白いので一気に読んでしまう作品かなあと個人的には思っています。

 

 この本の中には教訓が数多くあるのですが、その内容を少し引用すると、

 

 「世の中の人間はなあ、『反応』して生きてんねや」「自分から世の中に働きかけるんやのうて、自分の周囲に『反応』しとるだけなんや。親から言われて勉強して、みんながやるから受験して、みんなが就職するから就職して、上司から『これやっとけ』言われるからそれをやって、とにかく反応して、反応して、反応し続けて一生終えるんや。そんなんで、自分の人生手に入れられるわけないやんか。自分の人生手に入れとるやつらはな、全部自分で考えて計画立てて、その計画どおりになるように自分から世界に働きかけていくんや。分かるか。」

 

 この部分を読むといつもハッとさせられます。自分が持っている目標に向かって、日々やらないといけないことを着々と積み重ねていかないといけないのに、誰かの言った事、やっと事に対して反応してばかりだと目標に向かう大切な時間を持つことができないのだなあと。反応して一生を終えることだけはしたくないですよね。なかなか他人に反応せずに生きていくということは簡単ではないかもしれませんが、自分は誰かに反応して毎日を生きているのを知っているだけでも、少しずつ毎日の行動が変わってくるかもしれません。

 

 他にも、「自分みたいなんは、何でも行き当たりばったりやろ。明日プレゼンがあったり商談があったりしても『なんとかなる』で終わらせるやろ。それでたまにうまくいくこともあるかもしれん。でも、一流の人間はちゃうで。一流の人間はどんな状況でも常に結果出すから一流なんや。常に結果出すにはな、普通に考えられてるよりずっと綿密な準備がいるねん。」

 

 この部分を読んでも、いつも「なんとかなる」哲学で生きている自分にとって、頭に衝撃が走る内容なんですよね。「考えすぎずにとりあえずやる」ことはとても重要だけれども、それと「準備をせずにやる」は全く違います。経営者としては「とりあえずやる」では到底ダメですね。

 

 このように、この本はいつ読んでも何かの教訓を思い出させてくれる良本です。何回読み返しても良いし、初めての方ももちろん考えさせられることが多い内容になっているかと思います。私はおそらく3回は読んだと思うのですが、今こうやって読み返してみても、また発見がありますから、飽きないです。

 

 この本の中で提示される教訓はどれも身近なものばかりで明日から適用できるものばかりです。私も明日から「反応」を意識して、自分が本当にやらなきゃいけないことにフォーカスして時間を投資していこうと思っています。

 

 苺の収穫は今日が最終日。やっと終わりました。苺を購入いただいた方々には心より感謝申し上げます。また来シーズンもよろしくお願い致します。

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プロフィール
運営者の顔写真

イチゴ農家の次男として生まれる。
明治大学卒業後、地元の地銀に入行するも、会社のカルチャーが全く肌に合わず1年で退社。退社後すぐにフィリピン留学でフィリピンのアンヘレス地方、セブ島で計約半年過ごす。
その後オーストラリアでワーキングホリデーを約半年行い、他国の桁違いの農業を初めて知る。ワーキングホリデー中にセブ島の語学学校でマネージャーをする話が決まり再度渡比。
語学学校では入社後半年足らずで急に経営者が変わることになり、またもカルチャーが合わなくなり1年半で退社。
セブ島で転職活動をし、比系大手IT会社に入社。当時付き合っていたフィリピン人の彼女(現妻)の妊娠出産がきっかけで1年で退社し、いつかは必ずやろうと思っていた農業をすることを決意し帰国。