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マクドナルドにはよく行きますか?

  • 著者:林 真司
  • 投稿日:2019年5月21日
  • 更新日:2020年2月5日

 みなさんこんにちは。紀のファーム代表の林です。

 

 いきなり意味のわからない質問でごめんなさい。マクドナルドとはみなさんご存知のあのハンバーガーショップのことを言っています。それほど山奥に住まれていなければ、だいたい車で30分圏内には一軒のマクドナルドがある方が多いのではないでしょうか。

 

 なぜ今日はマクドナルドの話をしているのかというと、今日ご紹介したい書籍が日本マクドナルド創業者の著書だからです。『ユダヤの商法』(藤田田著)。

 

 この本の刊行初版は1972年とかなり前のことで、著者も2004年に他界していますが、学生時代から企業し、日本でマクドナルドを創業し、ハンバーガー旋風を巻き起こした人の考え方は覗いておいて損はないと思います。

 

 ユダヤ人商人たちと数々の取引を行ってきた著者が考えるユダヤ人の特徴が列挙されていて、ユダヤ人は経済的に成功していて、世界を支配していると言っても過言ではないらしく、そのため、彼らの考え方や手法を取り入れれば、成功に近づけますよね、という話です。

 

 そのアイデアの中の一つに、当然といえば当然なのですが、口と女を狙え、というものがあります。口とは食べ物のこと、女はそのまま女性ということです。食べ物は、一度買ってもすぐに消化され、何度でもまた需要が発生するので、商売には強いということ。女性は家計の財布を握っているから、お金を消費する権限を持っている、つまり、権限を持っていない男性を狙うのではなく、女性を狙うのがお金を出させる早道だということですね。

 

 商売、ビジネスを考えるときに、あれこれ考えずにまずはこの2点を軸にアイデアを絞っていくと良いかもしれないと思いました。蛇足ですが、当園の苺や桃はもしかして両方当てはまってる?なんて考えていました。すみません。笑

 

 もう一つ私が個人的に良いなと思ったものとして「働くために食うな、食うために働け」というものがあります。そんなの当然じゃないかと思うかもしれないのですが、私たち現代人はそんなに食事に重きを置いていないのではないかと思っていて、「私は食うために働いているよ」という人でも、実際は働くために食っている状況になっていることが多いはずです。食べる目的が楽しみ、快楽ではなく、栄養補給であれば働くために食っている可能性が高いです。ユダヤ人の人生の目的の一つはおいしいものを心ゆくまで食べることですから目的と手段が入れかわっていますよという話です。人生の目的=優先事項が食事なのに、その手段である仕事に心や時間、食事を奪われていれば本末転倒ということです。現時点で私は確実に働くために食っているので、近い将来食うために働く状況にまで持っていきたいなと強く感じたので、このアイデアは大事にしたいです。

 

 その他にも、契約は絶対に守るとか、納得いくまで質問するとか、当然なんだけど、たまにはうやむやになってしまうことが書かれており、まあユダヤ人はそこを絶対におろそかにしないから成功しているんでしょうね、と思いました。

 

 この本を読んで、体に悪いイメージのあったマクドナルドのハンバーガーのイメージが変わりました。あのクオリティーであの値段のものを提供しているということはなかなかできないことであり、それができているマクドナルドはそりゃあ対価としてそれだけ儲かりますよね、と思います。マクドナルド一号店がオープンしたのは1971年で、現在よりもまだまだ米主流の食生活。そんな中、ハンバーガー販売に打って出たわけですから、著者の先見の明は計り知れないものだったのだと思います。

 私も経営者として、先を予測する力は鍛えていかなければと思います。ということでみなさんマクドナルドでハンバーガーを食べましょう。

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プロフィール
運営者の顔写真

イチゴ農家の次男として生まれる。
明治大学卒業後、地元の地銀に入行するも、会社のカルチャーが全く肌に合わず1年で退社。退社後すぐにフィリピン留学でフィリピンのアンヘレス地方、セブ島で計約半年過ごす。
その後オーストラリアでワーキングホリデーを約半年行い、他国の桁違いの農業を初めて知る。ワーキングホリデー中にセブ島の語学学校でマネージャーをする話が決まり再度渡比。
語学学校では入社後半年足らずで急に経営者が変わることになり、またもカルチャーが合わなくなり1年半で退社。
セブ島で転職活動をし、比系大手IT会社に入社。当時付き合っていたフィリピン人の彼女(現妻)の妊娠出産がきっかけで1年で退社し、いつかは必ずやろうと思っていた農業をすることを決意し帰国。