お知らせ

少しストイックな生き方もあり

  • 著者:林 真司
  • 投稿日:2019年6月18日
  • 更新日:2020年2月5日

 

 みなさんこんにちは。紀のファーム代表の林です。

 

 本日ご紹介する本ですが、『自助論』(サミュエル・スマイルズ著)です。

 

 著者はイギリスの著述家で、最初は医者でしたが、本書で一旗揚げたあとは、著述に専念しています。本書には、深い人生の知恵があふれており、生き方の根本を説いてくれているような、そんな感じがまします。本書は世界的ベストセラーになっているので、それなりに有名な本にはなります。

 

 本書から、名言的なものをいくつか抜粋します。

 

 「わずかな時間もムダにせず、コツコツと努力を続ければ、積もり積もって大きな成果に結びつく。毎日一時間でいいから、無駄に過ごしている時間を何か有益な目的のために向けてみるがいい。そうすれば、平凡な能力しかない人間でも必ず学問の一つくらいはマスターできるようになる。そして、どんな無知な人間でさえ、10年もしないうちに見違えるほど博識な大人物に変わっていくはずだ。」

 

 これは言うまでもない真実ですよね。努力を習慣化して、少しずつでもかならず時間を作ってそれを続けていく。これは成功には絶対に必要。個人的にですが、これは努力によって得た能力、スキルがそうさせるのではなくて、続けられる資質そのものがすでに成功できる人の条件だと勝手に思っています。

 

 「偉人の中には、世間からなかなか認められず、辛酸をなめた経験を持つ者も多い。だが真にすぐれた人間は、他人の評価などあまり重きを置かない。自分の本文を誠心誠意果たして良心が満足すれば、それが彼らにとっては無上の喜びとなるのだ。」

 

 これは、自分が没頭できること、本当に好きなことを人の目を気にせず追求している間に、とんでもない境地に達していたという例をよく目にしますが、それと同じようなケースかと思います。あと、自分が今他人の評価を気にしているなら、そんなものは捨ててしまいましょうという警告にも思えます。

 

 詐欺を行う人に対して、「詐欺商法は、心のさもしい欲張り連中のやる例外的なケースと考えたほうがよい。彼らは確かに富を得るかもしれない。だが、その富を楽しめはしない。心の平安がなければ、富など一文の値打ちすら持たない。正直という人格を捨てた彼らには、心の平安が訪れることは決してない。

 

 個人的なことですが、僕が嘘をつきたくないと思うのはこれが理由の一つです。嘘をついて他人をごまかせても自分はごまかせないです。嘘をついたことに対する罪悪感が、その嘘が発覚するまでずっと残ります。おそらく死ぬまで。だから少しの特?のために罪悪感を持ち続けて、心を正常な状態に保つことができないのであれば、絶対に嘘はつかないほうがいいはずです。

 

 最後に「金もうけや貯蓄、支出、金銭の授受や貸し借り、財産遺贈などが正しく行われているかどうかを見れば、その人の人格の完成度もおおよその見当がつくのである。」

 

 これは、本質をついていると思います。お金にだらしないひとは、やはり人格的にもだらしない人が多い傾向にある気がしますし、社会的、経済的にうまくいっている人、会社ほどお金の支払いはきちんとしていて、そうでない人はお金の支払いや請求が遅かったり、そもそも期限を決めていなかったりする。わずかな差ですが、本当に大きな差を生みます長い目でみて。

 

 この名著はためになる言葉がふんだんに含まれているのでおすすめです。

カテゴリー一覧

プロフィール
運営者の顔写真

イチゴ農家の次男として生まれる。
明治大学卒業後、地元の地銀に入行するも、会社のカルチャーが全く肌に合わず1年で退社。退社後すぐにフィリピン留学でフィリピンのアンヘレス地方、セブ島で計約半年過ごす。
その後オーストラリアでワーキングホリデーを約半年行い、他国の桁違いの農業を初めて知る。ワーキングホリデー中にセブ島の語学学校でマネージャーをする話が決まり再度渡比。
語学学校では入社後半年足らずで急に経営者が変わることになり、またもカルチャーが合わなくなり1年半で退社。
セブ島で転職活動をし、比系大手IT会社に入社。当時付き合っていたフィリピン人の彼女(現妻)の妊娠出産がきっかけで1年で退社し、いつかは必ずやろうと思っていた農業をすることを決意し帰国。