お知らせ

貯金より貯信

  • 著者:林 真司
  • 投稿日:2018年12月26日
  • 更新日:2020年2月5日

 貯金より貯信ということです。以上。

 

 ちょっと待って、全然何も説明されてないけど、、、という方のために少し解説する。僕も最近勉強した言葉なので、偉そうに解説などできる立場ではないが。貯金の意味は皆さんご存知で、日々懸命に残高を増やしていかれていることと思う。ただ、正直な話、個人的な感想で恐縮だが、無目的に貯金をしている人を見ると少し残念だなあと思ってしまうことがある。目的があれば全然構わないし、むしろ素晴らしいことだと思う。残念なのは、今は別にお金の使い途がないからとりあえず貯めているということ。お金は使わないと単なる数字、パラメーターでしかないし、貯金しているだけでは、増えるのには時間がかかってしまう。であれば、思いっきり、自分が楽しめそうなものに突っ込んでしまうのがいいのではないかと思う。使ったらその分は経験になるし、色々経験するにはできるだけ早い方がいい。その経験がまたお金を稼ぐ道具になることだってあるし、自分が楽しめそうなものにそのお金を突っ込んだことによって、ビジネスとして成り立ったり、軌道に乗ったりしたら、それこそ、コツコツ貯金するより、手っ取り早くお金という数字を増やせるんじゃないかと思う。

 

 自慢ではないが、というか無論自慢できるようなことじゃないが、僕はほとんど貯金がない(笑)。今は貯金するフェーズに無いと思うので、稼いだらその分、おもしろそうなことに使っている。もちろん事業を回す上で、最低限のお金は手元にあるが、そうでないものは、先を見据えて使う、というのが僕の今のスタイルだ。

 

 話が全然貯信の方にいかない(笑)。すみません。要はお金の代わりに信用を貯めましょうという考え方のことらしいです。ご存知の方が大半だとは思うが、最近はクラウドファンディングでお金を集められるようになった。これは投資を募る人に信用がないと成り立たないシステム。信用があれば成功するし、なければ失敗する。クラウドファンディングだけでなく、個人的に投資を募るのも、銀行でお金を借りるのも、もっというとお店が商品を売る行為でさえ、信用から成り立っている。最近になって、貯信ということが言われるようになったが、実は昔から存在していたのに、それを意識して発信する人がいなかっただけなのだと思う。

 

 そういえば、昨日、融資の相談に金融機関に行った。貯金残高なし、奨学金の返済義務ありの人間が金融機関から融資を受けるなんて正直無謀だ。だけど、私は認定新規就農者(https://www.agri-navi.com/cat19/cat35/3192)になっており、市町村がバックについている状況だ。市から認定されている農業者であれば、融資を受けることも可能になる。信用を市が私に代わって保証してくれているから、金融機関も相談に乗ってくれる。

 

 お金を無目的に貯めるのではなく、使って実績を作って、信用を稼ぎましょう。お金がなくても、例えば、タダ働きなどして、信用を貯めて応援してくれる人を増やしましょう。紀の川市では、農家が多く、季節的に人で不足が起こりやすい地域だから、タダ働き同然の金額で働いて、信用を稼いで、応援してくれるひとが、仮に100人、200人、300人と増えたら、いざ独立してお金が必要なときにその人たちがお金を預けてくれるかもしれない。

 

 もちろんこれは、一つの考え方であって、全員がこれをやってうまくいくわけではないと思うし、僕自身このような手段をとるのにも勇気がいる。でも、こういう考え方を知っているのといないのとでは、今後の人生の大事な局面での判断も変わってくるだろうし、楽しい生活を営むための材料になりうると言ってもよいと思う。

 

カテゴリー一覧

プロフィール
運営者の顔写真

イチゴ農家の次男として生まれる。
明治大学卒業後、地元の地銀に入行するも、会社のカルチャーが全く肌に合わず1年で退社。退社後すぐにフィリピン留学でフィリピンのアンヘレス地方、セブ島で計約半年過ごす。
その後オーストラリアでワーキングホリデーを約半年行い、他国の桁違いの農業を初めて知る。ワーキングホリデー中にセブ島の語学学校でマネージャーをする話が決まり再度渡比。
語学学校では入社後半年足らずで急に経営者が変わることになり、またもカルチャーが合わなくなり1年半で退社。
セブ島で転職活動をし、比系大手IT会社に入社。当時付き合っていたフィリピン人の彼女(現妻)の妊娠出産がきっかけで1年で退社し、いつかは必ずやろうと思っていた農業をすることを決意し帰国。