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地域再生とは

  • 著者:林 真司
  • 投稿日:2018年12月17日
  • 更新日:2020年2月5日

 私事だが、今日は先々月に続き下側の親知らずを抜歯したためブログどころではないが、こういうものは量を重ねることがまずは大事だと考えているので、痛みをこらえつつ書くことにする。ちなみに前回もそうだったが、抜歯後完治するまでに一週間程度かかるので、もし会社等に勤めていらっしゃる方の場合は年末やGWなどの休暇前に合わせて抜歯されることをおすすめする。休暇を満足に過ごせないというデメリットはあるが、会社を長く休むのが難しい方も多いはずだ。サラリーマンは病院にいくのでさえ大変だと思う。どの病院も基本的に平日に加え、土曜日も開院しているが、混雑がひどい。その点、農業は平日の混雑しない時間を狙って行きたい放題だ。農業ライフのメリットは計り知れない。ちなみに私は明日から引き籠り生活が数日続くことになると思う。

 

 話が逸れたが、タイトルにある地域再生というワードを頻繁に見聞きするようになって長い年月が経っている。私自身もやはり、生まれた和歌山県紀の川市というところには多少なりとも愛着、関心があるので、今後事業を大きくしていくなかで、経済活性、地域再生という分野で少なからず貢献したいと思っている。

 

 地域再生は農業が盛んな地域の場合、役所やJAの職員が組んで、様々なイベントを催したり、〇〇センターというようなハコモノを作って進めていくものだろうと考えている人がある一定数いるかもしれない。だが、もしその認識が正しくで現実にそうなっているのであれば、もうすでに多くの地方は活性化し大いに賑わっているはずだが、実際問題そうなってはない。実際紀の川市にもかつて門前町として栄えていた、とんまか通り商店街という街があるが、もちろんここもすでにシャッター街となっている。最近になって歴史ある住宅を改装してレストランや資料館などにして一般の人が利用できるような試みも出てきてはいるが、まだ十分に人を呼び込める物には成長していない。ただ、私のようなサラリーマンあがりのただの農業者が言うのも癪に触ると感じる方もいるだろうが、目の付け所はとても良いと思う。新しいものを建てるのではなく、今あるものを使ってマネーの流れを作れるものを考えるということは否定の余地がなく、国からの補助金で施設開発とかいって無駄な〇〇センターや〇〇広場など、中に入るものがない箱を作るのとは大違いである。認識がない人が多いかもしれないが、普通に考えて、長期的にみると確実に維持費の方がお金がかかるのだから、いくら国から補助をもらって施設を作ったとしても、トータルでみるとその施設が利益を生んでいなければ、大赤字なのだ。

 

 ドイツでは人口減少する都市では、あたらしく住宅や他の不動産開発の許可は出さないという。日本では、空き家対策とかいって、多くの補助金やマンパワーが使われているが、実を結んでおらず、あたらしい家の開発が進み、若い世代は高額の住宅ローンを組みそこに暮らす。矛盾だらけだし、素人の僕からみても空き家を減らそうとしているようには全く見えない。家を建てて、売っていかないと商売にならない会社もあるので、そこを制限するのはいきなりは厳しいと思うが、そういった点も視野にいれていかないと、地方がゴーストタウン化する未来も見えてきてしまう。地震大国である日本だからこそ、新しい家を建てるのが一番という発想になるのも理解できなくはないが、すくなくともアメリカや他のヨーロッパ諸国の国々では中古物件の取引が日本よりも格段に多いことは認識しておくべきだろう。

 

 地域再生は難題であるが、だからこそ面白いし、誰もやりたがらないことをやることはこれからの時代必要になってくるはずだ。地域全体で悪くなる、うまくいっているところは妬んで足を引っ張る、というような地域には必ずメスを入れる。

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プロフィール
運営者の顔写真

イチゴ農家の次男として生まれる。
明治大学卒業後、地元の地銀に入行するも、会社のカルチャーが全く肌に合わず1年で退社。退社後すぐにフィリピン留学でフィリピンのアンヘレス地方、セブ島で計約半年過ごす。
その後オーストラリアでワーキングホリデーを約半年行い、他国の桁違いの農業を初めて知る。ワーキングホリデー中にセブ島の語学学校でマネージャーをする話が決まり再度渡比。
語学学校では入社後半年足らずで急に経営者が変わることになり、またもカルチャーが合わなくなり1年半で退社。
セブ島で転職活動をし、比系大手IT会社に入社。当時付き合っていたフィリピン人の彼女(現妻)の妊娠出産がきっかけで1年で退社し、いつかは必ずやろうと思っていた農業をすることを決意し帰国。