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ブルーベリーとの出会い

  • 著者:林 真司
  • 投稿日:2019年3月19日
  • 更新日:2020年2月5日

 みなさんこんにちは。紀のファーム代表の林です。最近は「春に三日の晴れなし」と言うくらいで、晴れの日が少ない、3月なのに肌寒い日が続いていますね。春はもう目の前なのに、なかなかやって来ない、そんな印象です。

 

 今日は火曜日なので、また本の紹介をします。今回は、タイトル『最強の農起業!』(畔柳茂樹著)です。この本は私が就農直後、農業について色々と勉強したいなと思って検索したときに出てきたもので、偶然出会ったものです。見つけた当初は今後の紀のファームを左右することになるとは思っていなかったのですが、今から思うと、もし私がこの本を見つけていなかったら、今は違った形態の農園になっていたかもしれません。

 

 紀のファームは現在、苺をメインとして、桃とブルーベリーの栽培を行っています。紀のファームのある紀の川市は苺と桃については強化作物として力を入れている品目ですが、ブルーベリーについては全くのノーマークです。

 

 そのブルーベリーの栽培を始めるきっかけになったのがこの『最強の農起業!』です。タイトルから農業を事業としてきちんと運営していくノウハウみたいなものが書かれているのかと思ってアマゾンでポチってしまったものだったのですが、中身はブルーベリー観光農園の話で、読み始めた当初は正直、失敗した、と思いました。

 

 読み進めるうちに、ブルーベリーの養液栽培という存在を知り、これなら私が目指す、少ないマンパワーで大規模な農園運営ができるかもしれないと思ったのが始まりです。そこから、また縁があり養液栽培導入業者の方を紹介していただき、今に至ります。

 

 この本の良いところは、農業を経営するのに必要なノウハウだけではなく、著者の哲学的なこだわりが書かれているところです。ホームページ作成の際のポイントや農園のポジショニングの重要性なども書かれていて、これらは農作業をしているだけではまず考えない内容なので、はっとさせられます。

 

 一回目この本を読んだときは、まだブルーベリーの栽培を始める前で、今二回目をパラパラと項目をつまみながら読んでいるのですが、また違った発見があり面白く感じられます。

 

 ブルーベリーの栽培をしていない方でも参考になる内容も多く、農業で事業を作っていかれる方、もしくはすでに作られている方にはおすすめの本です。

 

 そろそろ苺の収穫もピークを迎えようとしています。ピークに向けしっかりと準備をして最高品質の苺をみなさまに届けられるように最善を尽くします!

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プロフィール
運営者の顔写真

イチゴ農家の次男として生まれる。
明治大学卒業後、地元の地銀に入行するも、会社のカルチャーが全く肌に合わず1年で退社。退社後すぐにフィリピン留学でフィリピンのアンヘレス地方、セブ島で計約半年過ごす。
その後オーストラリアでワーキングホリデーを約半年行い、他国の桁違いの農業を初めて知る。ワーキングホリデー中にセブ島の語学学校でマネージャーをする話が決まり再度渡比。
語学学校では入社後半年足らずで急に経営者が変わることになり、またもカルチャーが合わなくなり1年半で退社。
セブ島で転職活動をし、比系大手IT会社に入社。当時付き合っていたフィリピン人の彼女(現妻)の妊娠出産がきっかけで1年で退社し、いつかは必ずやろうと思っていた農業をすることを決意し帰国。