みなさんこんにちは。紀のファーム代表の林です。さくらの開花の発表も始まり、ついに春がやってきたというような感じですね。和歌山は開花の発表はまだですが、もう開花は目の前です。
今日ご紹介したい書籍は、『読書という荒野』(見城徹著)です。この本の著者は知らなかったのですが、アマゾンでおすすめの本として紹介されていたので、タイトルと表紙の特異さから購入してみることにしました。読んだのは半年ほど前になりますが、この本は著者の熱が文字を通して伝わってくるくらい一文字一文字がずっしりくる本で、この系統の本はなかなかないと思います。
本の内容は著者の生い立ちから、編集者人生、会社設立、一緒に本を作った作家の本の内容などからなります。私はこの本を読み進めたときに、この本に出会うのが15年遅かったと思いました。15年前にこの本は存在しませんでしたが、15年前にこの本を読んでいたら、僕の人生は良くも悪くも違ったと思います。この本には人の人生、特に学生など若い世代の人生を変えちゃうくらいの力があると思います。
本の中には著者の高校時代の話が出てくるのですが、私の高校生だった頃の人格と著者の人格とが全く違うことに愕然としました。今なら、おそらく私も著者のようにふるまえると思いますが、高校生のときに学校の理不尽さに疑問を呈し、教師に歯向かうのはとてもできませんでした。それができるというのは、能力がある証拠だし、言われたことだけをやるバカとは全くちがうわけです。学校側からしたら問題児ですが、そんなのどうだっていいんですよ。学校のシステムに従順だと本当に自分で考える力を無くしてしまう。私のような人を増やしてほしくない。若くしてこの本に出会えた人は本当にラッキーだと思う。人生の主導権を自分で握っていける。
この著書の中で紹介されている本も数多くあるのだが、全て本物ばかり。中身の薄い本にかなりのお金をつぎ込んできたからこそ伝えたいのかもしれませんが、ビジネス書やノウハウ本は、数冊でいい。それよりも多様な文学の世界を見て、人間の本質のようなものをつかむ経験をしたほうがいい。
この本には私の好きなドストエフスキーや、他の大勢ん文豪の紹介がされているので、一度この本を読んでいただき、その中からおもしろそうなものを数冊ピックアップして、今まで読んだことがないジャンルの本にチャレンジしてみるのはおすすめです。この本で紹介されているものは全て本物なので、自分で本を選ぶぶというかなりエネルギーを使う作業がなくなりますので良いと思います。
ちなみに、私は本の紹介ばかりしていますが、本業は農業です。笑
明日も苺の収穫やります。