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経営者として

  • 著者:林 真司
  • 投稿日:2019年5月8日
  • 更新日:2020年2月5日

みなさんこんにちは。紀のファーム代表の林です。

 

 いちごの収穫はまだ終わっていませんが、やっと落ちつき始め、ほっとしているところです。ここからは桃の作業が忙しくなってくるので、まだまだ気は抜けませんが、苺がまずひと段落ということで、安心はしています。

 

 さて、本日ご紹介したい書籍は『理念経営』(青木仁志著)です。

 

 事業を経営していく中で、日々の問題や業務にとらわれてしまい、肝心の経営に時間を割くことができなくなることは、特に小さな企業や事業体では起こりやすいことだと思っています。さらには、目先の利益のことだけを考えてしまって、お客様や従業員、取引先の待遇を蔑ろにしてしまうことも、意識しないでいると、そのようになってしまう可能性は高いです。

 

 本書では理念経営とは目的経営とし、会社が「だれのために、何のために、この会社は存在するのか」という問いに明確な答えを持つことの重要性を説いています。

 

 その上で、会社経営で必要な要素を順番に

 

①企業の土台となる価値観を固める。
②ビジョン(将来のあるべき姿)=経営の目的を明確にする。
③目的を成し遂げるために、戦略的な目標を設定する。(何をいつまでに実現sするか)
④目標を達成するための、具体的な事業計画を立案する。(達成手順、方法の策定)
⑤最終的に日々の実践に落とし込める仕組みをつくり、日々の行動管理を行う。

 

としています。これらのことは、特別なことを言っているわけではないと思うのですが、日々の業務に追われていると確実に忘れてしまいます。マンパワー、時間など、色々と資源が不足している中小零細企業ではとくにこういったことを意識しながら日々の経営に取り組んでいくことが必要そうです。私も経営者としての道を歩み始めたばかりなので、こういったことを勉強して理解しても、実際に行動まで落としこむことは全くできていませんし、業務に追われてばかりで、反省すべき点だと強く思っています。

 

 この本は数年前に複数回読んだはずなのですが、久しぶりに読むと中身をすっかりと忘れてしまっていることに気がつきます。最近ブログを書き始めて、昔の書籍を再度読み返す機会が増えているのですが、見事に内容を覚えていないのです。大切なことを一度は頭に入れているはずなのに、それを生かすことができていないので、これをきっかけに、実行まで落としこめるように意識していきたいと思っています。

 

 本書は、特に中小企業経営者向けに書かれている本だと推測します。経営で少しでも悩まれている方は一読をおすすめします。ヒントが必ずみつかります。

 

 私も作業ばかりに逃げていないで、経営できる余裕を持てるようにならねばなりません。苺の収穫終了間際にそんなことを思っている今日この頃です。

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プロフィール
運営者の顔写真

イチゴ農家の次男として生まれる。
明治大学卒業後、地元の地銀に入行するも、会社のカルチャーが全く肌に合わず1年で退社。退社後すぐにフィリピン留学でフィリピンのアンヘレス地方、セブ島で計約半年過ごす。
その後オーストラリアでワーキングホリデーを約半年行い、他国の桁違いの農業を初めて知る。ワーキングホリデー中にセブ島の語学学校でマネージャーをする話が決まり再度渡比。
語学学校では入社後半年足らずで急に経営者が変わることになり、またもカルチャーが合わなくなり1年半で退社。
セブ島で転職活動をし、比系大手IT会社に入社。当時付き合っていたフィリピン人の彼女(現妻)の妊娠出産がきっかけで1年で退社し、いつかは必ずやろうと思っていた農業をすることを決意し帰国。