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心を少し整理したいとき

  • 著者:林 真司
  • 投稿日:2019年4月30日
  • 更新日:2020年2月5日

 

 みなさんこんにちは。紀のファーム代表の林です。

 

 今日はGW中、さらには平成最後の日ということで、世間はちょっとしたお祭りムードになっていますが、自然相手にしている農業はそういったものは基本的には関係ないので、今日も粛々とブログの更新をしていきます。

 

 今日紹介する書籍は『生き方』(稲盛和夫著)です。稲盛氏は現在の京セラとKDDIを設立され、日本航空も3年足らずで赤字から再上場まで経営を立て直すという数々の偉業を成し遂げられたことで有名ですが、やはりそういった方のフィロソフィーは学ぶ点が多そうです。

 

 この本に出会ったのも大学生の頃だったのですが、本屋でたまたま見つけて、確かその頃はコテコテのビジネス書を読むのが少し飽きていた頃だったので、少し重厚なテイストの本が読みたいなと思い、軽い気持ちで手に取ったのをなんとなく覚えています。

 

 丁度20歳の頃だったと思います。東京のある居酒屋の調理スタッフでアルバイトとして仕事していたのですが、そのときに手元を誤り、左手親指の先を切り落としてしまい、数針縫うという大怪我のために大変落ち込んでいたときでした。

 

 この怪我さえなければ、楽しい大学生活が何の不自由なく送れるのに、と思い、考えても考えても気持ちが晴れることはありませんでした。

 

 そんなときに、この本に書かれている言葉にはっとさせられたのです。以下引用です。

 

 「福がもたらされたときにだけではなく、災いに遭遇したときもまた、ありがとうと感謝する。そもそもいま自分が生きている、生かされている。そのことに対して感謝の心を抱くこと。(中略)よかったらよかったで、それを当たり前だと思う。それどころか『もっと、もっと』と欲張るのが人間というものなのです。つい感謝の心を忘れ、それによって自らを幸せから遠ざけてしまう。」

 

 普通ならこのような言葉は、私の心に引っかからず通りすぎてしまっていたのでしょうが、このときは、紛いなりにも災いに遭遇したときだったので、とても心に響きました。これ今の自分のことだなあ、と感銘をうけました。

 

 そして、本書の最後の部分で、稲盛氏が臨済宗の老師から言われた言葉があるのですが、これもまた妙に、当時の私の境遇にはぴったりでした。稲盛氏と私とでは状況の大きさ、程度が全く違い、比べものになりませんが、以下引用します。

 

 「たいへんでしょうが、しかたありません。生きていれば、苦労は必ずあるものです。」「災難にあったら、落ち込むのではなくて喜ばなくてはいかんのです。災難によって、いままで魂についていた業が消えていくのです。それぐらいの災難で業が消えるのですから、稲盛さん、お祝いをしなくはいけません」

 

 とありました。この本を読み終わったあと、気持ちがスカッと晴れ渡る気持ちになったのは今でも忘れることなく記憶しています。

 

 稲盛氏の著書はたくさんありますが、どれも良書かと思います。特に人生で迷いなどがあるときは、著者の哲学がその迷いを打破してくれるような、そんな気になれます。今パラパラとページをめくっているのですが、何度読んでも納得させられるので、また時間をとって読みたいと思います。

 

 苺の収穫も終わりが目前。最後まで手を抜かずに走り抜きます!

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プロフィール
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イチゴ農家の次男として生まれる。
明治大学卒業後、地元の地銀に入行するも、会社のカルチャーが全く肌に合わず1年で退社。退社後すぐにフィリピン留学でフィリピンのアンヘレス地方、セブ島で計約半年過ごす。
その後オーストラリアでワーキングホリデーを約半年行い、他国の桁違いの農業を初めて知る。ワーキングホリデー中にセブ島の語学学校でマネージャーをする話が決まり再度渡比。
語学学校では入社後半年足らずで急に経営者が変わることになり、またもカルチャーが合わなくなり1年半で退社。
セブ島で転職活動をし、比系大手IT会社に入社。当時付き合っていたフィリピン人の彼女(現妻)の妊娠出産がきっかけで1年で退社し、いつかは必ずやろうと思っていた農業をすることを決意し帰国。